今は亡き英国のトップチューナー "Rob Selby"。エンジンチューナーとして名をはせた彼が唯一自社で製作が困難だったものがギアでした。
いくら良いエンジンを作れども納得の行くギアが無く、その思いを"3J Driveline"に協力を要請。
2014年より始まったこのドグギア・プロジェクト。同年後半にはプロトタイプのテスト走行を終え、2015年には2年の歳月をかけた実践レースに於いて耐久テストを開始。
2017年には、セレクターホークの強度や形状を幾度も見直し英国内にて販売がスタート。
多くのユーザーがこのドグギアを使用して、ミニセブンレースやミニミグリアに於いて輝かしい功績を打ち立てるも、かねてからの病に侵されRob自身は2017年シーズン途中にこの世を去りました。
この度ご縁があり、そのドグ・キットのリプロダクションを3J Driveline協力の元、Rob Selbyの遺族からも快諾を得て、ミニ好きな日本の皆様へご案内出来る事となりました。
過去にRob Selbyエンジニアリングから販売された製品と今回生産する製品を比べると実は少々変更点があります。それは、セレクターシャフトの素材(高炭化クロムから航空宇宙産業向け素材への変更)や、製造行程、ギア比にも違いがあり、以前の物に比べよりスムースな動作を可能としたセレクターや各パーツのモジュール。
製造工程を見直す事により、ギア単体にかかっていた残留応力を減らしケースに与えるストレスをも削減できる形状となっています。